予備の場代

呼吸は横隔膜が担わなくてもいい

短歌連作/destination

おそらく若さからくるエネルギーの発露として適当に綴った短歌のまとめ。最近、年をとることが少し立体的に見えてくる。それは自分の体に不具合が生じてきた、というものではなく…。

共有することについて考える素材としてこの記事を打ち込みます。

 

 

destination

 

 

どす黒い気持ちで漬けた花束を持つ手は一生のおともだち

 

 

一声で変身できる魔法少女の期待は膨らむスイーツみたく

 

 

電車には定員がある 高級なハートのチョコに光があたる

 

 

秋が好きな恋人たちは血の鉄の味も知ってる恋人たちは

 

 

ねえシスター前世はキツネだったんだ覚えてるの嫁いだ日のこと

 

 

正夢と戦うみんな ダイヤモンドを創り出す大きな機械

 

 

すごく機転が利くアイドル/アイドルがイメージカラーの薔薇を抱える

 

 

今日歌え分厚い旗手の肩を借り木箱の前でポーズをとって